ドライブサポート

ドライビングポジション
~安全快適に走るためのフォーム~

シートの座り方

シートの座り方は次の2つのうちどちらが正しいでしょうか。

  • A)背筋を伸ばした座り方
  • B)くつろぐ座り方

正解はA)です。
背筋を伸ばした座り方は心地よい緊張とリズムが生まれます。 これが集中力をキープする最適な座り方です。くつろぐ座り方は神経を弛緩させるため、集中力を欠き、漫然な運転になりやすいのです。

背筋を伸ばした座り方のポイント

ポイント1. シート座面の位置

思い切りブレーキペダルを踏んでも膝が伸びきらないシート位置。
ただし、シートの角(座面と背もたれの角)にお尻をきちんとつけ、深く座ることが前提です。

ポイント2. 背もたれの角度

  • 1.ハンドルを両手で握って180度切った時に腕が伸びきらないこと。
  • 2.頸椎(首の後部)が背もたれ(シートバック)から離れないこと。

(注)背もたれの寝かしすぎは、両腕が伸びきってしまい、急なハンドル操作ができないため危険回避ができません。

ポイント3. 腰にかかる負担を減らして快適運転

シートの座り方

直立歩行時の正しい上半身の姿勢をそのまま運転姿勢に活かすことが重要。(正しい姿勢というのは真横から見て脊椎がS字になっている状態です。)そのためには、背もたれ(バックレスト)を起こし、シートの角にきちんとお尻をつけて座ります。 けっしてルーズに座ったり、猫背にならないように注意して下さい。背もたれを後方に大きく傾斜させたり、猫背で乗ると体はラクに感じますが、実は腰に荷重が集中し、疲れやすく、腰痛の原因となります。また、視点が低く視界が悪くなる上に、猫背では呼吸も浅くなり、判断力を失います。リラックスは重要ですが、ソファーに座ってのけぞるような運転だけはけっしてしないようにしましょう。危険な環境を作らない、危険な状況に巻き込まれない俊敏な判断と正確な行動のためには、正しく座ることがなによりも大切です。正しく座ることが、実は見た目にも凛々しくて素敵なのです。

シートベルト

ポイント1. シートベルトは骨盤を固定するように腹部よりも下に、たわみがないように

ポイント2. ベルトが首などにかからないように、位置調整を行ってください。

何のためにシートベルトをするのか?
  • 1.運転中の疲労軽減
  • 2.衝突時のショック低減
  • 3.事故後の車外飛び出し防止効果
シートベルト

シートベルトを正しく装着することにより、体がしっかりと固定され疲労の軽減につながります。
また万が一、事故が起きた場合、シートベルト装着の有無がそのまま命にかかわることがあります。特に後部座席でのシートベルトは差が顕著で、非装着時の死亡率は装着時の約4倍に跳ね上がります。万が一に備え、乗車した人は全員シートベルトをしっかりと着用しましょう。

※日本では高速道・一般道関係なく、後部座席のシートベルト着用は【法律により】義務付けられています。後方に乗車した方も、安全の為に必ずシートベルトを着用してください。
(後部座席の方がシートベルトをしていなくても違反となります)

ハンドルの持ち方

ポイント1. ハンドルはギューと強く握るのではなく、軽く触れる程度で握る

ポイント2. 自己分析のためにハンドル操作状態をチェック

ハンドルの持ち方

Point 1の方法は疲れにくいだけでなく、ハンドル操作がギクシャクしないで滑らかに走れ ます。直進時もハンドルを強く握らない方がまっすぐ走り、同乗者が酔いにくくなります。

ハンドルを強く握っている時は緊張状態。そのほとんどはスピードの出し過ぎが原因です。 周囲のペースに惑わされないように、速度を落としましょう。